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甘い恋の始まりは最悪の出会い

第1章 日常

美咲side

龍「さっ!俺らもリビング行こ!」

笑顔でそう言った龍を見て、もう機嫌が直ったんだとあたしは確信した。

良かったぁ。

少し心の中でホッとしながら、

美「うん!」

返事をして2人でリビングに向かった。





ガチャ

リビングに入ると先に入っていった虎我がソファーに座りながら目の前のTVには目もくれず、スマホを弄っていた。

あたしは、いつも通りキッチンに入った。

佐藤家にお邪魔したときは、いつもあたしがご飯を作ることになっている。

キッチンの壁にかけてあるエプロンを身につけて、キッチンの前に立ってる龍を見る。

美「今日は何がいい?」

あたしは笑顔で龍に尋ねる。

龍「んー。この時間だしな、胃もたれしない軽いものだったら何でも!」

そう言われて時計を見れば、もう軽く0時を回っている。

美「そうだね、この時間だしね…」

苦笑いしながら、龍の言った通り軽いものを作ろうと思って取り掛かろうとした。



虎「俺はガッツリ食べたい。肉が食べたい!」

あたしと龍はその声がした方を見る。

龍「お前なぁ…肉は別に今じゃなくても昼でいいだろ?

てか、美咲は一言もお前にも作るとは言ってねーし。」

龍が呆れ顔でいう。

うん、まぁ確かにそうだ。

ガッツリ肉を夜中にはちょっとね…

でも、虎我にも作ってあげようと思ってたからなー

できるだけ要望に応えたいあたし。

んー

何かいい料理ないかな?

うーん…

あ!あれならお肉入ってるけど和食だし、そこまでズッシリじゃない気がする!

それにしよっ♪

美「わかった!

取り敢えず、お肉入ってたら文句無い?

ガッツリ食べたいって要望は応えられないけど…」

虎「あぁ。」

無愛想にそう答えてまたスマホを触りだした。

よしっ!決まり!

龍「なんかごめんな…」

申し訳なさそうに謝る龍。

美「全然大丈夫!」

あたしは笑顔で答えて、作業に取り掛かった。




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