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恋密度〜官能・従兄妹編

第3章 愛蜜狂い


カチャリと脱衣所の扉の音がして、浴室のスリ硝子のドアに真美の影が映っている。

晃一はその影の動きを目で追いながら真美を待った。

「お兄ちゃん…入ってもいい?…」


「いいよ、早くおいで…」

たまらない──
真美…
早くこの手に抱きしめたいっ…


早る気持ちを抑え晃一は真美に返事をした。


擦りガラスのドアが開き真美がタオで体を隠しながら入ってくる。

「どうしたの?タオルでなんか隠したりして…」


「だ、だって…明る過ぎるから恥ずかし…」


ほんのり赤くなりながら口ごもる真美がすごく可愛いくて晃一は意地悪したくなった。

「真美、お兄ちゃんが洗ってあげる。昔みたいに…」

晃一は湯船からあがると、ぇっ!?と戸惑う真美を膝の上に抱っこした。

「やだッお兄ちゃん!?恥ずかしいよ!!」

「何言ってんだよ今さら…この間だってお兄ちゃんの前で思いっきりお洩らししちゃっただろ?」

「……あ、あれは…だってお兄ちゃんがっ」

「真美、真美のことは全部お兄ちゃんがしてやるから…な」

「……ぅん」

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