テキストサイズ

恋密度〜官能・従兄妹編

第2章 蒼い果実

あの時とは比べモノにならないくらいに激しい大人のキスをお兄ちゃんはアタシに降り注ぐ──


アタシは驚いたまま、ただひたすらにお兄ちゃんからのキスを受け入れるしかなかった。


「真美っ…ごめっ……」


お兄ちゃんは唇を重ねたまま苦しげな声で囁く。

「──!…あっ」


お兄ちゃんの手はキスをしながら浴衣の上からアタシの胸に触れていた。

「…真美……言って…嫌だったら嫌ってっ…」


どこか懇願するように言ってくるお兄ちゃんの言葉にアタシは戸惑う。


だって──


全然嫌じゃないから…


お兄ちゃんの一生懸命なキスでアタシは心も…

そして身体も……トロトロに溶け始めていたんだと思う…



大好きなお兄ちゃん…


今も昔も変わらない優しい人──



何も言わずにただ見つめ返すアタシを、お兄ちゃんは苦しそうに見つめ無言のまま抱きしめた。

お兄ちゃんは黙ったままアタシの手を引くと境内の掃除用具の小屋に連れて行く。ここは近所のおばあちゃんが毎日の運動も兼ねて掃除をしている為にすごくきれいに手入れされていた…


そして小さかった頃のアタシ達の遊び場でもあった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ