神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
「美しい死に祈りを――――…
私の…声よ――――届け…」
口を動かす道子の周りの空気は……冷たく―――――…
その…声は――――――…
土手の静かな空間を恐ろしく這っていく―――――…
酒井は、周りに人がいない事に安堵した―――――…
が…
静かな土手に……
警察車両や…私服警官……
救急車両まで…近づいてくる――――――――――…
「泉様!!何を―――――!」
「ここで…大量殺人が行われるって―――――――…
通報しただけよ?」
泉は、スマホで……殺害予告を流し―――――――…
大量の警察官を集めたのだ
周りを囲まれ……酒井とハキは、道子の口を塞ごうと手で押さえるが―――――!
「道子様!!ダメです――――!!」
道子は、二人の手を振り切り!!
警官の中に走りだす――――――――――――――!
高笑いの泉をすり抜け―――――
道子は、警官の群れに―――――飲み込まれた!
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