神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
「――――――和義さんに…道子を連れて会いにいったわ…
道子の母代わりをしてきたんだもの…和義さんは…少しは私を見てくれると思ったのに―――――――――…
母の次は…道子が…あの人の愛を全て奪っていった!!
許せない―――――…許せない…
和義さんは…私の…モノだったのに!!
愛情も…遺産も…道子に与えるなんて――――――」
泉は…道子に手を伸ばすが…
ハキがそれを阻止する!!
しかし、泉は道子に繋がれている点滴を無理やり引き離した!!
「なっ何を?!――――――…この薬が…切れたら…道子様はどうなる!!」
酒井は、道子の反応を注意深く見ながら…泉を遠ざける―――――――…
が――――…道子の体がガクガクと痙攣し始める!!
「道子様?!」
車椅子でガクガク震え……白目を向く道子に……
距離を取った泉が笑い出す!!
「ハハハハハハ!
もう終わりよ!!―――――――…ちゃんとした手順を踏まずに外したから!
道子の暴走が始まるわよ!」
「ぐっ―――――ああああああああぁ…痛い…苦しい…助けて―――――――…」
脳が混乱しているのか…
道子のうわ言が…空気を震わせる!!
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