
片想いの行方
第49章 償いの理由
「……もういい。 萎えた。
俺に抱かれる機会はもう2度と無いと思え」
「…………っ」
ヒメは不機嫌MAXな声でそう言うと、布団をばさっとかける。
え……!
このまま一緒に寝るの……!?
「……ヒ、ヒメ………」
「うるさい。
今更したいって言っても遅いから」
「……/// そ、そうじゃなくて……」
「もう何もしねーよ。 残念だったな」
ヒメは反対側を向いて、そのまま何も言わなくなってしまった。
「………………」
タイマー式だったのか、プラネタリウムの星はいつの間にか消えていて
部屋の中は真っ暗になっている。
……私は、ヒメの背中を見つめながら、胸に手を当てた。
ドキドキが、治まらない。
ヒメがさっき言いかけた言葉………
今の私は、聞くことさえ許されない。
………十分、分かっていた。
