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隠れて甘いkissをして

第64章 内緒の準備





「…………」



隼人は、何も言わずに窓の外を見ている。




今にも雪が降りそうなくらい、夜空は冷たく、暗い色をしている。





「あんたが由宇に言えないなら、
あたしが間に入って…」




「いや、大丈夫だ」





隼人はゆっくりと言った。






「分かってる。


……今日、ちゃんと由宇に話すから」







それだけ呟くと、隼人はまた口を閉じて視線を外に向けた。





アタシもそれ以上は何も言わずに



再び青になった信号を見て、シゲさんのBARへと車を走らせた。


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