
隠れて甘いkissをして
第60章 暫定彼女
その時、先輩を見つけた主任が声をあげた。
「立花。
これから急遽ミーティングだ。
会議室Bに入って」
「はい、すぐ行きます」
先輩は食器を片付け始める。
あーあ…
もう行っちゃうのー…
同期2人に割り込まれたし、幸せな時間はあっという間だったなぁ…
落胆して俯いていると、あたしのトレイの上でコンっと音がした。
「 ? 」
「ほら、お前にやるよ」
バッと顔をあげると、立ち上がった先輩があたしを見て笑った。
「海老沢、イチゴ好きだろ?」
「………!!」
「じゃあな」
……本日2度目の胸キュン…///
あたしの前には、イチゴのプリンが置かれていた。
