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隠れて甘いkissをして

第5章 まちぶせ


こんな偶然ってあるのだろうか…


そう思っていると、彼は自分のポケットから一枚の紙を取り出して私に見せる。


それは、くしゃくしゃになった私の名刺だった。




「これ……!」


「あの日、君がコケてバッグを落とした時。
ケースから散らばったやつから、1枚抜き取ったんだ」




彼はまたふっと笑った。




「気付いてないっぽかったもんね。
だめだよ、知らない男に隙を見せたら」

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