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隠れて甘いkissをして

第47章 再会

(……あ、また……)




足を止めて、後ろを振り返る。




「ん? どうした?」




不意に立ち止まった私に気付き、立花が振り返った。

周りを見渡しても、特に変わった様子はない。




「ううん、なんでもない……」




そうは言ったものの……


実はここ最近会社を出ると、誰かに見られてるような気がしていた。


すぐ近くで視線を感じるんだけど、その方向を見ても誰かは特定できなくて


それが駅に着くまで続き、ゾクッとするような威圧的な感じがしていたから、気になっていた。




なんとなくの勘だけど、あの麗華という元カノでは無いと思う。


隼人との旅行前、あれだけ付きまとっていた彼女とマネージャーらしき運転手の男は、帰ってきてからはピッタリと来なくなっていた。


あれだけ調べられていたのだから、別れたことも知ったんだろう。


それに、あの彼女なら遠巻きに見たりせず、直接攻めてくるだろうから、違うと思っていた。

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