
隠れて甘いkissをして
第45章 忘れられない
………あの日。
翔太と話して自分の気持ちがハッキリ分かり、麻里奈と別れた後でも
俺は咲原を奪ってまで、手に入れようとはどうしても思えなかった。
今までも散々混乱させてきてるのに、これ以上乱すことはできないとも思った。
……いや……
それよりも……
七瀬隼人相手に、勝ち目はないと感じたんだ。
咲原に女の表情をさせて、どっぷりとはまってる姿を見ていれば
俺が咲原の心に入る隙が無いのは、どう見ても明らかだった。
だから……
応援しようと
見守ろうと決めたんだ。
なのに
