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隠れて甘いkissをして

第40章 叶うなら…このまま①

隼人と一緒に、こんなに賑やかで人が多いお店で飲むのは初めて。

美味しいタパスとビールで、私のテンションはどんどん上がっていく。



隼人は本当に酒豪で、私がついていけないくらい次々とグラスをあけていった。

その早さと、隼人の容姿から放つオーラで、周りの人達が次々と話しかけてくる。

観光客も何人かいて、たまに英語の時だけ、緊張しながらも会話に加わることができた。



驚いたのは、隼人はスペイン語も普通に話している。

前にホテルのBARで、流暢な英語を喋っていたのは覚えているけど。




「いや、半分は何言ってるかわからないよ」




私のビックリした顔を見て、彼は笑いながら言った。




「子供の頃からスペインに興味があってね。
独学で覚えたから、伝わらない時も多いよ」

「充分通じてるように見えるよ。
本当にすごいね、隼人……」

「由宇も英語が分かるじゃん」

「……うん、大学の時に短期留学したから。
日常会話を少しだけだけど……」




話しながらも、2ヶ国語も普通に話せるのはやっぱり凄い。

この人に、出来ないことは無いんじゃないだろうか。

私は心からそう思った。

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