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隠れて甘いkissをして

第35章 離れる心



「……帰ろう。
もう遅くなったし、家まで送るから」




俺は電光掲示板を見た。

次の電車はあと5分で来る。

このままここにいたら、飲み会が終わった皆が来るかもしれない。

咲原と……麻里奈を鉢合わせるのは避けたかった。





「…………から」




麻里奈が低い声で口を開く。




「ん? 何?」


「バラすから。

あの人の彼氏が、七瀬隼人だって、

言いふらしてやるわ」

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