
隠れて甘いkissをして
第34章 車内
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隼人は私を連れて、近くに停まっていた車のドアを開けた。
幸い小道に入った所だから、大通りを行き交う人は、特に気にする様子もなく通り過ぎていく。
それでも、隼人と後部座席に乗り込むまで、周りが気になってハラハラしてしまった。
「あら、やっぱり由宇だったの。
あんた本当に目がいいのネ」
運転席からアンジーが振り返った。
「すぐ戻るからって言ってたのに、グズグズしてるから呼んじゃったわヨ。
もう終わったわけ?」
「あぁ」
隼人は私の手を握ったまま答えた。
