
隠れて甘いkissをして
第29章 不穏な通告
「送ってあげられなくてごめん」
玄関でパンプスを履いていると、後ろから隼人が言った。
「スケジュールが整ったら、すぐ連絡するから」
「うん。待ってるね」
隼人が、そっとキスをしてくれた。
心が隼人を想う気持ちで溢れている。
「気をつけて」
「ありがとう。じゃあ、行くね」
私はドアを開けて、隼人の部屋を出た。
エレベーターを降りて、エントランスを抜ける。
私は完全に舞い上がっていた。
笑みを浮かべて軽やかに歩く。
マンションを出て、道路を歩き始めようとした時
後ろから女の人の声がした。
