
隠れて甘いkissをして
第1章 ツイてない日
…………………………
……………………
………………
「なんだ、そんなことかよ」
「…………!」
会社から徒歩5分、駅前の和風居酒屋。
今日の不幸を一通り喋り終わると、同僚の立花がビールを口に運んだ。
「ちょっと!“そんなこと”とは何よ!」
「落ち着けって。眉間にシワよってる」
テーブルを挟んで目の前に座るこの男から、同情心の欠片も感じられなくて
目と目の間を手で摩りながらも、私はイラっとして立花を睨みつけた。
………涼しい顔して枝豆を手に取ったこの男は
立花 彰 (たちばな あきら) 同じく27歳。
私と同期入社であり、同じ部署にいる営業マン。
小さく整った顔立ちに、男のくせにキラキラと輝く瞳……俗に言うイケメンである。
その上明るくて優しいといった素敵な性格の持ち主で、社内に限らず人気のある男だ。
そんな人懐っこさから、人付き合いが苦手な私もすぐに打ち解けることができた。
友達の少ない私にとって、今では唯一の飲み仲間とも言ってもいい。
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「なんだ、そんなことかよ」
「…………!」
会社から徒歩5分、駅前の和風居酒屋。
今日の不幸を一通り喋り終わると、同僚の立花がビールを口に運んだ。
「ちょっと!“そんなこと”とは何よ!」
「落ち着けって。眉間にシワよってる」
テーブルを挟んで目の前に座るこの男から、同情心の欠片も感じられなくて
目と目の間を手で摩りながらも、私はイラっとして立花を睨みつけた。
………涼しい顔して枝豆を手に取ったこの男は
立花 彰 (たちばな あきら) 同じく27歳。
私と同期入社であり、同じ部署にいる営業マン。
小さく整った顔立ちに、男のくせにキラキラと輝く瞳……俗に言うイケメンである。
その上明るくて優しいといった素敵な性格の持ち主で、社内に限らず人気のある男だ。
そんな人懐っこさから、人付き合いが苦手な私もすぐに打ち解けることができた。
友達の少ない私にとって、今では唯一の飲み仲間とも言ってもいい。
