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隠れて甘いkissをして

第19章 資料室


「な、何言って…」

「……七瀬隼人の事なんて忘れろよ」



衝撃な言葉に、頭の整理が追いつかない。


立花は腕の力を弱めて、私を振り返らせた。


手は私の背中に回したまま、後ろの本棚に押し付けられて


私のおでこに、立花の鎖骨があたる。


恐る恐る見上げると、その表情に私は息を呑んだ。



「…………っ」



怖いくらいの真っ直ぐな目。


前に居酒屋で、関係ないと言われた時の目とは比べ物にならない。


こんな立花を、今まで見たことがなかった。

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