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隠れて甘いkissをして

第2章 突然の出逢い

その時


体を打ち続けていた土砂降りの雨が、突然止んだことに気付いた。



「…………?」



………違う。

傘が………

街頭の灯りに照らされて、誰かが後ろから、私の上に傘を広げている影が見える。


……誰……?

恐る恐る振り向くと、そこには1人の男性が立っていた。



「…………!!」



雷に打たれたように、全身に衝撃が走る。

……男性の顔を見る前に

今まで感じたことのない、煌びやかなオーラが放たれて


な、なに……この人………

凄まじい威圧感で、私はピクリとも動けない。



「……風邪ひくよ?」



美しい声で

放心する私に、その男の人は続けた。



「ずぶ濡れだよ」



………突然傘を差し出されて、話しかけられた状況に頭が追いつかず

何も言えないまま、その人の顔を見上げると………



「……………っ」

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