Take me
第2章 2
それから時は過ぎ、お兄ちゃんや舞香さんが招待したであろう人達がぞろぞろと会場入りして来た。
あ、そういえばメール
瑛二から来てたんだった
"おはよう。
大丈夫か?泣いてないか?
ハンカチ持っていけよ!"
あ、ハンカチ忘れてた。
瑛二もっと早くにメールしてよね。
"泣いてないか?"だって
心配性だな瑛二は。本当に。
僕を愛してくれてる
こんなメール一つでも十分伝わってくる
ありがと瑛二。
つい顔を綻ばせると、
「やだ、なに携帯見て笑ってるのよ。
もしかして…彼女でもできたの?
それは良かったわね!
お母さん嬉しい!
…もう千晃お兄ちゃんには近づかないで頂戴。」
とても怖い顔
「千晃さんのお母様ですね!この度はおめでとうございます!」
「あら!これはこれは!ありがとうございます。」
表情ころっと変えちゃって
どこまでも怖い人だね貴方は
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える