
秘密のアイドル
第1章 秘密のわけ
ダンスレッスンは3時間強。
激しいダンスが売りの私たちは、もうバテバテ。
レッスン前に柔軟をする。
トモカ「ちょっとトイレに行ってから柔軟しますね、アリカさん」
メンバー最年長のアリカさんには敬語で話す。先輩だから。
ちなみに言うとリナさんにも敬語。
カヒは同い年だからタメ口!
アリカ「わかったー!」
レッスンスタジオを出てトイレに向かう途中、舞城さんが見えた。
資料を抱えてる。
しかもたくさん。
トモカ「あ!舞城さん!手伝いましょうか?」
恭弥「トモカか。いい。お前はとっとと用事済ませてレッスンしてこい」
意思曲げないなぁ…
トモカ「はーい…」
恭弥「…どこ行くんだ?」
トモカ「トイレに。三時間もあるから休憩できないだろうしと思って!」
トップグループを目指すには三時間じゃ足りないもん。私はダンスレッスンが終わったら自主練するから5時間ほどはレッスンスタジオにいる予定だ。
恭弥「…そっか。トモカ…」
トモカ「はい?なんですか?…ん!」
舞城さんにキスをされた。
