
幼なじみはドSで超エッチ
第9章 9,失った宝物
☆力哉Side
倉庫の中に入れば、七海と宮下、あと20人近くの男がいた。
ったくほんと汚ぇやりかた…。
それでも男かよ……。
「橋本…」
「七海は渡さねぇ…男なら1対1で勝負だ…」
「望むところだ…」
━━ボコッ…ボコッ!!
倉庫中に鈍い音が響く。
「力哉っ!!力哉……」
七海の声が耳に聞こえる。
懐かしく呼ぶ七海の声はすごく可愛いかった。
久しぶりに見る七海はすこし痩せてた。
ちゃんと飯食ってんのか?
━ボカッ!
俺が宮下の腹を膝蹴りする。
だがさすが不良だけある。
すぐ立ち上がり俺にはむかってくる。
しかも俺、あんまケンカしたことねぇから、殴られたらこんな痛いのか…。
だからケンカは嫌いだ…。
俺がもう一度腹蹴りを入れたら、宮下が床に倒れた。
そしてポケットから何かを取り出した。
ん?
俺は目を疑った…。
だって宮下が手にしていた物はナイフだったから。
「橋本…死ねっ!!」
「力哉っ!!!!!!」
七海の声と共に、俺の体に激痛が走った。
「う゛っ…」
俺はその場に倒れた…。
だんだんと意識が薄れていく。
