私ね、実は......
第12章 お泊り会7 〜パシリ〜
「さぁ、早く帰ろう。もっと野蛮なやつらに会ったらアレでは済まないかも」
「・・・」
今の私には、さっきの恐怖が身体から抜け着れず何もいえなかった。
「これ、下さい」
私がボーっと釣ったている間にさっさと正樹が会計を済ます。
「ありがとうございましたー」
こうして、1時間の長い買い物の後私達はコンビニを去った。
そして、近くの公園に立ち寄った。
「なぁ」
「・・・・」
「ちょっと」
「・・・」
「いい加減無視すんな」
「・・・ん」
上手く言葉が出てこない。
もう少し、正樹が出るタイミング遅かったら、もし、正樹があの場所に居なかったら・・・
私は、きっとあの大学生達に犯されていたんだろう。
「なぁ」
「何」
すると、温かいものに包まれているような錯覚に陥った。
「ごめん・・・俺がもっと早くに・・・」
それは、正樹だった。
正樹が私に抱きついてきたのだ。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える