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　青龍の国の冬は寒い。その日も朝から凍てつく真冬日であった。朝方から小雪も舞い、秀吉は白い息を吐きながら、教会の扉を開けた。教会の周りには小さな庭がある。丁度建物の前に椿の樹が植わっており、純白のそれこそ雪のような花をたわわにつけていた。白い雪をうっすらと戴いた花と真冬でもなおみずみずしい緑濃き葉、その色彩の対比の妙はまるで一幅の絵でも眺めるかのような見事さであった。