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華のしずく~あなた色に染められて~

第16章 【夢のなか~華のしずく~】 光の祈り人

 それから半月余りが経過した。
 秀吉は再びあの町外れの教会を訪(おとな)った。心のどこかに、あの千都という娘と逢えるのではないかというほのかな期待があった。
 小さな建物は、父秀信の頃に建てられたとかで、かなり古びている。木の扉を押すと、ギィーと軋んだ音が響いた。

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