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華のしずく~あなた色に染められて~

第4章 【華のしずく】~試練~

 その翌日には、羽柴秀吉は大軍を率いて城を取り囲んだ。秀吉からは最後通告として、最初に示した条件を呑むならば信成を許し、罪一等は免じて身の安全は保障すると告げた。
だが、信成は秀吉からの書状を携えた使者をその場で斬り捨てた。要求に従う意思はないとの決然たる表示である。秀吉はこれに激怒、即座に総攻撃を開始、信成初め家老  貞親以下皆よく戦ったが、その七日後、ついに城は落城のときを迎えようとしていた。

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