
禁断兄妹
第84章 愛してない
「ああ、修斗、すごい、しゅう、と‥‥ッ!」
「いい‥‥嬢‥‥すごくいい」
吐息混じりの妖艶な囁きにさえ感じて
また極めてしまう
「はあ、修、斗‥‥っ」
甘く淫らに揺らされながら
必死に修斗を見上げると
私を見下ろしている
焼けるように官能的な瞳
「いい目だ‥‥たまらない‥‥」
「ああ、また、イくぅ‥‥ッ」
もう何度
イかされたんだろう
修斗の律動は少しづつ力強さを増して
打ちつけるように
奥を責められる
絶頂の歓びが
波のように次々と押し寄せて
息継ぎがうまくできない
苦しいくらいに
翻弄される
そして修斗の息遣いが
どんどん速く
荒々しくなっていく。
「嬢‥‥っ」
まだ達していなかった修斗の絶頂が
近い
「名前で、呼んで、」
修斗の瞳が
甘苦しく
細められた。
「‥‥由奈‥‥」
荒い息遣いのまま
情熱的に囁かれて
「由奈‥‥」
真横に倒した唇に
身体ごとさらうように
口づけられて
深く満たされる
心と
身体
また涙が
頬を伝う。
「‥‥一緒にイって、修斗、一緒、に‥‥っ」
「ああ。来い、由奈」
