テキストサイズ

無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~

第4章 参の巻

 公子は訝しみながらも、その小さな包みを拾い上げた。包みを開くと、中から現れたのは公子の大好物―、菊の花を象った干菓子だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ