
I'll protect you.
第3章 放課後
音がした方に振り返り
様子を見に近付いた
男の人がグラスを割ってしまったようだった
さすがにヤバイと思ったのか
ガラスの破片を拾い始めた
そんな時に…
リビングの扉が開き
『ただいま~』
お母さんが帰ってきた
煌びやかな服を着て
昔は絶対にしなかった厚化粧
ネックレスやブレスレットがジャラジャラしていて
これが母なのかと嫌気が差した
『タクミさん!?
どうしたのそのケガ!?』
お母さんはそのタクミさんとか言う男の人の元に駆け寄った
「優がグラスを割って
危ないから俺が片付けていたら
指を少し切ってしまったんだ」
…嘘……
私じゃない!!
『お母さん、私じゃな…『黙りなさい』
パチンッ!!
