テキストサイズ

この前、近くて遠くて、人を拾いました!?

第3章 Party Night! (この拾×近くて遠い)

「ハハハハハハハっ!!」



腕を組んで仁王立ちしながらその人は愉快そうに笑う。



今日は一生分のイケメンに会う日なのだろうか…


最初に思ったのはそんなことだった。



長すぎる足。


茶色い髪はクセがかかってクルクルとウェーブしている。


そこからのぞく瞳はビー玉のようで…


日本人離れした顔立ち…



肌は白いけど、あまり人間らしい白さではない──


どこかで見たことがある…


あぁ…磁器人形…!

そうだ
彼は磁器人形のようだ──




「礼二っ…」



光瑠さんは顔歪めると、人形のような彼をそう呼んだ。



「久しぶりだなぁあ!さとる!大きくなったなぁ!」



さとる……?

そう言えばさっきはみのるって言ってたような…



「一体何なんだお前たち兄弟は…っ!俺はガキじゃない!そして俺の名前は光瑠だっ!」


「ハハハハハハハっ!ガキだっガキガキガキガキ!お前はいつまでもガキだぁ!」



礼二さんはそう叫びながら、脇でゼェゼェ言っている女性を掴みながら、近付いてきた。




変な……人……




不思議に思っていると、礼二さんは唇を尖らしながら、光瑠さんの頭に手を乗せた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ