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今日は休日。


特に予定もなく、のんびりと起きて朝ごはんを作っていた。



そして気づくと後ろから紫恩に抱きしめられていた。


「…はよ」

短い挨拶に、まだ寝ぼけているんだな。とはっきりわかる。


「おはよ。抱きついてると動きにくいから離して？」



そういうと素直に離してくれるところが時々可愛いなんて思ってしまう。





「なぁ」

突然の声に少し驚く。


「今日どっか行かね？」


「…何で？」


もう時計は10時になりそうだ。





「服…欲しい。…その……お前に選んでもらいたい。」



そっぽを向きながらそういう紫恩は耳を少し赤くしていた。