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帰り際…筧は私の連絡先を聞いてきた…


「先生が…芽依子お嬢様の連絡先を…知りたいと……

先生も〜…照れ臭くて…直接聞けないなんて……はぁ〜可愛らしいですよ〜…んぁ…」




筧は、親子の蟠りをこの機会に埋めてみてはと……提案してきた…




親…としての感覚は…すでに無かったが―――――…


大島と藤原の仕事の邪魔はしたくなかった…


会社としても…私が…母と一時でも仲良くしている方が有利になるだろうと思い…



母に、私の個人的な連絡先を教えた…



「…あああ…先生も…お喜びになります…

芽依子お嬢様…後ほど…先生から連絡させますので……

親子の関係を…深くしてください……ハァハァ…ｸﾞﾌ…」





筧は…私の連絡先を大事に胸に抱えると…


前髪を整え……私から離れた…





き…気持ち悪かった………