残業・メモ子
第61章 明女
『はぁ〜〜?マジで?
芽依子って……新道理香子の娘なの?
納得――――――――!!!』
ファミレスで…
伊藤がケラケラ笑っている…
『…笑う所?』
『似てるし!!!うける』
伊藤は笑いながらメニューを見る…
「…似てないし……」
会社が終わり、夕ごはんを食べにファミレスに来ると…
出社前の伊藤に出くわす…
で……結局一緒にご飯を食べる……
最初は、変な感じはしたが…
慣れって…怖い…
今では…『待った〜』っと…席に座る伊藤に…『別に?』と…返事をしてしまう時もあるくらいだ…
『もしかして…理香子と比較されるのか嫌で、目立たなくしてたとか?』
『……はぁ…ちょっと違うけど…』
伊藤は、テーブルに置かれたダテ眼鏡を指差し笑った…
『母親が有名人じゃ〜無理もないか?
私の所…両親どっちも有名人じゃないし、地味顔だから…わかんないけど!』
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