残業・メモ子
第39章 謎明
藤原は、私の腕を掴み!どんどん歩いて行く!!!
外は、冬の風が吹き…
濡れた髪がさらに…体から体温を奪う!!!
「藤原!!!待て!待てって!」
大島が、不機嫌な藤原をぐいっと掴み…歩くのを止めた!!!
私は…はぁ…はぁと……やっと回りを見ることが出来た…
そこには……藤原と…大島…そして私の…三人…
人通りの少ない道を歩いていた…
『あれ…橘…さん…は?』
私の手に握られたタオルを見て思い出す…
「店の前で、別れたよ!
藤原…どんどん行くから…ろくに…挨拶できてねーけど……」
『…あ…そうですか…』
私はタオルで頭を拭いた…
「………メモ…子…さん…?」
え―――――…
グッと…藤原の私を掴んでいた手に…力が入った―――――…
『………か…影…男…さ…ん?』
私は……タオルで…頭をふいていたが…
ゆっくり……声のほうを…見る……
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