
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第8章 ~初詣、神の前で背徳を願う~
気がついた時には凛音を意識していた。
言われてみれば俺は女性に興味を持ったことがない。
俺の興味はいつも凛音だった。
凛音とそういう関係にまでなり俺の変態ぶりは極みを増した。
この先、女性に興味を持つこともないかもしれないな。
「ふーん、だからお兄ちゃんはモテるのに彼女居なかったんだね」
「は? 俺はモテたことはないが?」
「はいはい、知らないのは本人だけ。お兄ちゃんは鈍感だからね」
酷い言われをされてる気がするのは気のせいではないはず。
俺のことが好きな凛音の欲目だろうが少し傷付くぞ俺も。
