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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

 そう、沙絢の周囲にはいつも自分のことしか考えられない人ばかりだった。他人の不幸を見て見ないふりをする大人、そんな大人を真似るように沙絢が無視されていても知らん顔して、誰ひとりとして声をかけてくれないクラスメートたち。
 そんな毎日に、ある日突然、嫌気が差した。それが死のうと思った直接の原因だ。
「お兄さん、あの灯りを見て、何を感じる?」

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