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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「うっ、うっく」
 沙絢は烈しく泣きじゃくった。怖かったのもあるけれど、信じていた光樹が豹変して獣のように襲いかかってきたのが信じられないほどのショックだったのである。
「ちょっと待ってろ」
 沙絢の抵抗がなくなったのに油断したのか、彼はまた冷蔵庫の方に行った。
「アルコールの強いのでも呑んだ方が良い。そこまで怯えてたら、余計に痛みが烈しくなるから」

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