テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

 沙絢は何の疑いも抱かず、素直に車から降りて、彼の後ろについていった。駐車場にはエレベーターがあり、光樹は乗り込むと二階のボタンを押す。二階には受付らしきものがあったが、人の姿は見当たらなかった。受付の横にズラリとパネルが並んでいる。光樹が適当にその中の一つのボタンを押したのに、あらぬ方を見ていた沙絢は気づかなかった。
「行こう」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ