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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~

「情けない男だと思ってない?」
「どうして?」
「だって、二十二にもなって、あんな子どもの乗るような遊具に乗れないだなんて、格好悪くて到底、彼女には見せられない」
 沙絢は安心させるように優しく言った。
「私なら平気よ。だって、私は光樹さんの彼女じゃないもの。だから、本物の彼女ができるまでには、ちゃんと乗れるようにすれば問題ないと思うわ」
「―」

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