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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~

「流石にこの歳で恥ずかしいよ」
 と、光樹は、これには乗らなかった。沙絢だけが乗ったところを彼が持参したデジカメでビデオに撮っていた。沙絢は白く塗られた柵の向こうからビデオを熱心に撮影している彼に向かって満面の笑みで手を振った。
 次はコーヒーカップ。これには光樹も一緒に愉しんだ。ピンク地に青い水玉模様の可愛らしいカップに向かい合って乗り込むと、カップが上下しながら回り出す。

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