テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第3章 SideⅢ(沙絢)~Merry go round~

 いや、彼が間違い電話をかけてきたその瞬間、もしかしたら、あの独特の低いハスキーボイスに魅せられたともいえる。深い声でゆっくりと話す喋り方は聞く者を引き込み、思わず、沙絢の中に長年、降り積もった様々な想いを彼に打ち明けてしまいたい―と、思うほど魅力的だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ