君に恋した冬
第22章 君に恋した冬
『本当に…?本当にいいの…?』
「だからさっきからそう言ってんだろ」
ガタッと椅子から立ち上がり
勢い良くアキラに抱きついた
『嬉しい!ありがとう!』
「しっ!勇希が起きたらどうすんだよ」
『あ…ごめんなさい。つい…』
ウエディングドレスを身に纏って
バージンロードを歩く自分を想像しただけで顔がにやついてしまう。
「とりあえず…俺の仕事が29日までだから
それから1月の6日まで連休だから…
そうだな。元日の結婚式ってのもいいかもな」
『何でもいい!晄と結婚式出来るなら何でもいい!』
興奮収まらない由梨の口を、アキラは少し強引に奪って塞いだ
『んぅっ…!』
そのまま由梨の唇を割ってアキラの舌が入り込み
キスはどんどんと深くなってゆく
『ん…ぁふ…んん…』
由梨の口からは甘い吐息が洩れ始め
首に回されたアキラの手が、うなじをすりすりと擦って、そこからもジンジンと甘い感覚に襲われる
駄目…立ってられない…
アキラは座ったまま、由梨は立ってアキラにもたれかかる態勢だった
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