君に恋した冬
第6章 高校生編スタート
「マジなんだ。今でも由梨が好きだ」
真剣な目で見つめられる。
『そ…んな…』
気付いたときには大粒の涙が
由梨の頬を伝っていた
『どうして…それならどうして
花井さんと付き合ったりしたの…』
泣きながら必死に訴える
あの時あなたが私にそう言ってくれていれば
あの時あなたが私を突き放さなければ
あの時あなたが…
違う。
逃げたのは、私だ。
拒絶される事を恐れ、大智の気持ちからも
自分の気持ちからも逃げた
それが罰が当たったんだ
もう何もかも遅い
私は、汚れてしまった…
「由梨…」
『えっ?』
ビックリして振り返る
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