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陽だまりの仮面 -嘘-

第5章 キラキラ

花木君の反応に、思わず目がパチクリ。

そんなあたしに、花木君はまた小さく溜息を1つ。


…何だろう。


呆れられてるのか何なのか良く分からないけれど…

普段、無表情な彼が溜息を吐くってだけでも心が躍ってしまうあたしって


ちょっと変なんだろうか?



なんて思いながら、花木君をただ見つめてると

彼は




「そうですか。……じゃぁ、」




静かに言葉を吐き出し、眼鏡を上げながら立ち上がってあたしの真後ろに立った。



な、何??


ちょっとビクつきながらそぉーっと後ろを向くと



「あなたの自覚が足りないんですね」



の言葉と共に




「ッ!?」



これまた、デジャヴ?



あたしを真ん中に、あたしの背後の机に両手をバンッ!と付いた花木君。


所謂、“壁ドン”ならぬ、“扉ドン”ならぬ


机ドン状態。




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