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陽だまりの仮面 -嘘-

第4章 恋人ごっこ2日目

「だったら」


花木君は、呆れ混じりの溜息混じりに一呼吸して


グイッとあたしの手を引いて



「乗ってください」



半ば強制的にあたしを後ろに座らせた。


…もう、この時点であたしの心臓ヤバいんですけど…


バクバクしてる心臓。

真っ赤になる顔。


それらを花木君にバレないように、促されるがまま少し俯き気味で花木君の後ろに乗って




「では、行きましょう」


「よ、宜しくお願いします…」




落ちないように花木君の制服をギュッと握った。






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