陽だまりの仮面 -嘘-
第17章 陽だまりの中で・・・・
そんなあたしの事を全て見通してるのか
見通せる力を持ってる眼鏡を掛けてるのか
あたしとは180度真逆で、めちゃくちゃ涼し気な花木君は、もう1度目を細めてニコリと笑い
「ペナルティ、1つ終了」
――――へっ?!
「じゃ・・・…」
と言いながら、あたしの頬に触れてた手をそっと離し
何でも見通せる力がありそうな黒縁眼鏡のフレームを掴みながら
「次、」
そう言って、スッと花木君から外される、黒縁眼鏡。
「2つ目、ですね」
また、いつから戻ったのか、ですます口調に戻ってる花木君は、目を細めて笑って言うけど
えっ……
えぇぇえええええええ?!!
ちょ…ちょっと待って!!
「2つ目って?!」
「僕、言いましたよ」
「・・・…??」
「ペナルティ、3つ。
だと」
“ね?”ってニコリと笑うけれど・・・
た…確かに言ったような気がするけれども
確かに
“ペナルティ3つですね”
そう言われたような気がするけれども…
あたしは全然笑えない!!
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