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陽だまりの仮面 -嘘-

第14章 流れる心

砂羽の


“恋を忘れるには、次の恋!作戦”


を散々聞かされた後、教室へ戻ると

そこには、当然、眼鏡男子……


花木君が、そこにいるわけで…。

しかも、当たり前なんだけれど、あたしの席の隣りに普通に座ってるわけで…。


休憩時間という、ザワザワと騒がしい教室の中、彼の周りだけは無音なのか?ってくらい

何にも動じる事もなく、いつものように読書に励む彼の横顔に







――――トクン……







思わず、自分の心に



だ~~~か~~~ら~~~~!!
一々ときめいてるんじゃないよ!!


と、ツッコミたくなるくらい、アホみたくときめいてしまう自分に呆れつつも



……やっぱりカッコいい…



なんて認めてしまう自分も居たり。

ときめくなとツッコむ自分
でも、カッコいいよねと認める自分


2人の自分が心の中で交互で主張を繰り返して、胸が苦しくなり、花木君から視線を外そうとした


その時、




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