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陽だまりの仮面 -嘘-

第2章 陽だまりの・・・・・・

クソ木山が去って、図書室に静けさが戻る。


やっと行きやがったか、クソ木山。

諦めるなら最初から諦めてろっつの。

諦め悪山め。



「はぁ……」



溜息を吐きながら視線を下へと降ろした瞬間。

肩に回されてる花木君の腕が視界に入り



「ッ!」



ふと我に返り、思わず、全身にグッと力は入った。



そ、そ、そ、そうだった!!

あたし…

花木君に抱き締められてるんだった!!!



それにしても……



「……………。」


「……………。」


「……………。」


「……………。」




えっと…………




クソ木山が去ったのに未だに愛しの花木君に抱き締められてるあたしは



こういう場合、どうしたらいいんだろう………?




木山が去った後、一瞬忘れてたテンパりが再浮上。


バクバクと心臓が激しく動き始める。






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