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陽だまりの仮面 -嘘-

第12章 思いもよらない結末

ほんの少し身体の重心を後ろに移動させ

目の前の“黒い壁”が何なのか目を凝らし確認してみると




「―――わく…せい……?」



ぼんやりしてた視界に飛び込んで来たのは、表紙の数個の惑星の写真。

目の前の“黒い壁”が本だと脳が認識。



そして



「これって……」



見覚えがある、写真に思わず目を見開く。




「覚えてました?」



あたしの顔に突き付けるように持ってた本をスッと自分の顔の前まで引いて

本の向こう側からヒョコッと顔を出し微笑する花木君。



「これってもしかして…」



覚えてるっていうもんじゃない。

てか、忘れるわけがない。




だって、この本。

だって、この写真。





「本屋で見た、本……?」




だよね??



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