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陽だまりの仮面 -嘘-

第2章 陽だまりの・・・・・・

たまたま、クラスの男子と話してる花木君が


「あ、俺、毎週水曜日は図書室で勉強って決めてるから」


そう言って、男達の遊びを断ってたのを耳にしたあたし。



ほうほうほう……。

なるほど。

毎週水曜日は図書室なのか…フフフ。



花木君が毎週水曜日は図書室。

だったら、あたしがすることは?

勿論!図書委員でしょー!!



てな感じで、図書委員になったあたし。


…あの時、花木君の言葉をまんまと真に受けて図書委員になったけれど

あれはきっと、男子の誘いを断る口実の1つだったんだろうな…



という事に、最近ようやく気付いたあたし。

現に、今日も水曜だけど花木君居ないし。

というか、図書室自体、いつも人が居ないけど。




「ハァ……」




もう。

溜息しか出ねぇ。



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