無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

強がりか威嚇なのか何なのか。

妙にニタついた顔を花木君に向ける橘を真っ直ぐただ見てた花木君は、小さく溜息。


「君も。

さっきからおかしな事言いますね」


「…………は？」


半笑いで言葉を返す橘の眉がピクリと動く。


「彼氏面もなにも、僕は琉愛の彼氏ですが。

僕が彼女である琉愛を呼び捨てにするのは自然の流れでしょう？」


「おかしな事言ってんのはお前のほうだろうが。

お前みたいなヤツが琉愛ちゃんと釣り合うとか思ってんの？

真面目でクソ面白んねぇお前なんかを本気で相手にしてると思ってんの？」


「なっ…‼!

ちょっとあん…「琉愛」



橘の言葉にムカついて橘に食ってかかろうとした言葉は



「………え？」


静かに花木君によって遮られ



「君は黙っててください。」


無表情なのに有無を言わせない、どこか力強い言葉に



「………はい」



小さく頷くあたし。